ノズル3次元曲げ、ピストン冷却用オイルジェット③
当加工事例の特徴
この事例は、自動車向けのピストン冷却装置です。
部品はボディ部分と、ノズル形状部で構成されており、工法に工夫を凝らしています。
1つ目のポイントは、ノズル部形状について、2度曲げにて形状を出している点です。
こちらの製品は、エンジン組付け時に他部品と干渉しないように、曲げ形状が厳しくなっています。そこで、当社のノウハウを活かし、治具の調整を行うことで、3次元的な曲げ加工を実現しております。
2つ目のポイントとしては、ボディ部とノズル部の接合を、スズと亜鉛の合金で低温ロウ付け(400℃~600℃)を施している点です。
通常、ロウ付けというと大きな設備が必要となります。(通常は、炉中をローラーで流れて、1000℃以上の中を流れていくため、大規模な設備が必要です)
一方、当社では自作の設備で低温高周波ロウ付けを採用し、加工を行っています。結果として、低温でロウ付けを行うことで、素材の軟化も防ぎ、強度も充分に保った製品を提供することが可能です。
エンジンの小型化により、空いたスペースにオイルジェットを組み込むため、他部品と干渉しないようにノズルの3次元形状など複雑な形状に加工を行う必要があります。
このように精密バルブパーツ・継手 組立/製造センタ-では、様々な形状のオイルジェット(バルブ、ノズル)を加工が可能で、お客様のご要望に応えます。パイプの冷間鍛造、絞り、曲げ、ボディとの圧入からロウ付けまで、一貫した対応が可能です。お困りの案件がございましたら、当社にお問い合わせください。