1.量産切削加工とは?

当社は、自動車部品の加工をメインに、建設機械・農機・航空機向けに様々な部品を手掛けてきました。これまで、エンジン回りの精度が高い部品製作を数多く手掛けてきたため、機密性の高い部品・複雑な流路を持つ部品を得意としています。加えて、精度の高い製品の加工・品質保証を実現するための生産技術力も高い評価を受けており、高精度部品の加工~品質保証まで、大手製造業・Tier1企業様に代わって一貫して行える点が当社の強みと言えます。昨今では、自動車業界で培った技術を活かし、他業界に進出。航空機向けのジュラルミン加工など温度変化の影響を受けやすく精度保証がしづらい製品の加工~検査までの一貫対応力を整えています。製作ロットは、数百~数十万個まで、幅広いご注文にお応えします。

2.当社が保有する社内設備

量産切削加工(機械加工)を行う上で、当社が提案可能な工法をお伝えする前に、当社の社内設備をご紹介いたします。

①各種切削加工機

まず、マシニングセンタ・NC旋盤などの切削加工機を数多く保有しています。設備によっては恒温室内で温度管理をしながら精密加工を行っている多軸の加工機もあります。±4℃の範囲で管理していますので、先にご紹介したジュラルミンをはじめ、温度管理により精度の揺らぎが発生するような加工案件についても加工から精度保証までが可能です。

一部、加工実績を下記にてご紹介をしています。詳しくはこちら>>>

②冷間鍛造・フォーマー設備

また、継手・ボルトナットを扱ってきた兼ね合いから冷間鍛造も得意としており、社内で6段式・7段式のフォーマー機を保有しています。当社のフォーマー活用のポイントとしては、粗加工工程での使用と7段式を用いた複雑形状加工にあります。当社は自動盤によるバー材からの切削加工というのは得意としておらず、素材からMC・旋盤を活用し粗加工をすることで切削時間の短縮・切粉として排出される素材を削減することができ、コストダウンが可能となります。フォーマー機を用いる場合、ロットについては数万~数十万個の生産が必要となりますが、金型の製造に工夫を凝らすなどでロットについてもある程度調整が可能です。

粗加工を冷間鍛造化することでコストダウンを実現した加工事例について詳しくはこちら>>>

③量産切削加工案件に適した検査体制

また、当社では試作ならびに量産加工を行う上で必要となる各種検査装置を保有しています。

検査機については幾何公差測定が可能な各種検査装置に加え、恒温室環境下で使用する3次元測定器等を保有しています。また量産工程においては、画像測定機や、バルブの方位検査なども行う自動機を製作し、工程の省人化にも取り組んでいます。

当社がさまざまな工法を理解し、必要とあれば専用装置までの製作を行うことでお客様に製品を提供しているメーカーです。工法によっては協力企業とタッグを組み、製品を製造し、当社で検査を行い、品質保証をすることで量産切削加工品をお届けしています。