加工事例詳細

ピストン冷却用オイルジェット

材質
ボディ:SMF5030(焼結材) ノズル:STKM12B
サイズ
高さ26㎜×全長55㎜×ノズル径Φ5㎜
納品業界
自動車
ロット
1,000個
用途・機能性
ピストンの冷却装置
製品名称
ピストン冷却用オイルジェット
加工工程
ボディ:焼結→横穴あけ  パイプ:パイプ材購入→切断→絞り→曲げ→ボディとパイプの圧入→ロウ付け→性能検査→外観検査

当加工事例の特徴

この事例は、ピストンの冷却装置用部品です。
部品はボディ部分と、ノズル形状部で構成されており、工法に工夫を凝らしています。
1つ目のポイントは、ノズル部について、パイプ材から加工を行っている点です。

精密バルブパーツ・継手 組立/製造センターでは、オイルジェットを製作する際は、ノズル部について、コイル材を冷間鍛造加工によってパイプ材を成形する場合と、パイプ材を購入して加工を行う場合があります。
こちらの製品ではノズルの径が大きく、ロット数も少ないため、コイル材を冷間鍛造加工することによりパイプ材を作成することによるメリットが大きくありません。
そのため、こちらの製品は、ノズル形状部はパイプ材を購入し、加工を行うことでコストを低減をしています。

2つ目のポイントとしては、ボディ部とノズル部の接合を、スズと亜鉛の合金で低温ロウ付け(400℃~600℃)を施した点が挙げられます。

通常、ロウ付けというと大きな設備が必要となります。(通常は、炉中をローラーで流れて、1000℃以上の中を流れていくため、大規模な設備が必要です)。
一方、当社では自作の設備で低温高周波ろう付けを採用し、加工を行っています。
結果として、素材の軟化も防ぎ、強度も充分に保った製品を提供することに成功しました。

こちらの製品のノズル形状部は2次元曲げですが、3次元曲げのノズルジェットも多く製作してきました。

当社ではこのように、複数部品で構成される製品を、部品の工法転換を踏まえ、検討を行い、コスト低減・品質の向上について提案が可能です。パイプの冷間鍛造、絞り、曲げ、ボディとの圧入からロウ付けまで、一貫した対応が可能です。お困りの案件がございましたら、当社にお問い合わせください。

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量産精密金属加工 コストダウンセンターを運営する荻野工業は、開発・設計技術と解析・評価試験技術に圧倒的な強みを持ち、お客様の要望にマッチし量産精密小物金属部品を提供してまいりました。これまで培ってきた実績・ノウハウを持って皆様に高付加価値な量産精密小物金属部品を提供いたします。