高ステンレス鋼LAK51材はフェイライト系ステンレス鋼で、SUS304、SUSXM7、SUS430に比べて冷間加工性の非常に高い素材です。詳しくは下記にて素材特性をご紹介します。

LAK51材とは?

LAK51材は高温環境での使用を前提に設計された高温合金の一種です。クロムを主成分とし、快削性の成分を付与することで加工性を高めています。特性としては、高温においても強度を維持し、腐食にも強い特性を持っています。主に航空機エンジン部品や石油精製装置、化学プラントのパーツなど、高温、高圧、腐食の影響を受ける環境で使用されています。

当社でこれまでお問い合わせ・加工実績のあるLAK51材を素材とする製品としては自動車向けの部品としての試作・量産実績があります。

LAK51材の冷間鍛造化におけるポイント

LAK51材は、SUS304、XM7、430と比較して冷間加工性が非常に高いことから、素材特性でSUS系の耐食性を持たせたい、製品で形状が複雑な製品の場合において、よく採用されています。

LAK51材を素材とした冷間鍛造品のご紹介

LAK51材の加工実績:ステンレス製パイプ

本製品はステンレス製パイプという製品です。形状は写真の通り、複数の段がついている複雑形状を持ち、かつ細かな幾何公差がある製品であったため、当初は切削での加工を検討されていました。ただし、切削となるとコストアップを招くため、代替の工法がないか?とご相談をいただきました。

そこで当社より冷間鍛造+切削加工で製造する工法をご提案いたしました。ただし、当初SUS430を材質として指定されており、SUS430を冷間鍛造で成形するとなると、複雑な形状を打つことができず、工法転換のメリットは限定的となっていました。
その為、当社より冷間鍛造における成形性も考慮した材質変更提案を行い、SUS430と同等材への置き換えならびに、工法転換提案を行うことでトータルでのコスト削減に寄与しました。

>>>詳しくはこちら

冷間鍛造技術を用いたコストダウン情報を技術ハンドブックとして無料進呈中!

量産精密金属加工 コストダウンセンターでは、冷間鍛造を活用した工法転換によるコストダウン提案、形状変更・図面変更による機能性向上のためのVA・VE提案に力を入れ、自動車系Tier1メーカー様、建設機械メーカー様から高い評価をいただいてきました。

下記では、その技術情報を集約した提案実績を多数掲載しています。詳しくは下記をご覧ください。(画像をクリックいただけましたら、ダウンロードすることが可能です!)