アルミダイキャスト、ピストン冷却用オイルジェット①
当加工事例の特徴
この事例は、自動車向けのピストン冷却装置用部品です。部品はボディ部分と、ノズル形状部で構成されており、工法に工夫を凝らしています。
こちらの製品の加工におけるポイントはアルミダイキャストを切削することで製作している点です。
当社では、オイルジェットを製作する際は、ボディ部とノズルを別々に成形し、ロウ付けすることにより製作することもありますが、こちらの製品はアルミダイキャスト材にて一体成形から加工を行っています。
アルミダイキャスト材からの加工で工夫が必要な点は、アルミの粘度が高いため、一度に切削を行うと、ドリルが折れてしまうため、ドリルの折れをいかに防ぐかという点です。
こちらの製品においては、Φ2㎜の穴あけ工程を2段階に分け、ドリルを交換して加工を行っています。
アルミの鋳造のため、巣穴(中で穴が開いている可能性がある)の影響で、ドリルが折れるもしくは曲がるなどの可能性もあるため、巣穴の影響も考慮した加工を行いました。
精密バルブパーツ・継手 組立/製造センターではこのように、複数部品で構成される製品を、部品の工法転換を踏まえ、検討を行い、コスト低減・品質の向上について提案が可能です。ダイキャスト材からの成形のほか、パイプの冷間鍛造、絞り、曲げ、ボディとの圧入からロウ付けまでの一貫した対応も可能です。お困りの案件がございましたら、当社にお問い合わせください。