油圧ピストンポンプ用ピストン②
当加工事例の特徴
この事例は、油圧ピストンポンプ用ピストンです。製品の機能は油圧を制御する用途のピストンであり、球面の精度が非常に重要になります。
こちらの製品において、球面で求められる精度は以下になります。
球面の寸法公差:要求公差 10μm 実績 1.0μm
球面の面粗さ:要求公差 Ra1.0 以内 実績 Ra0.13 以内
真円度:要求公差 5μm 実績 0.98μm(真球度 0.98μm)
カシメ公差:0.05±0.02
球面部当たり70%
これら精度を満たすために、当社では製作において以下の工夫を行っています。
①球面創成原理と凹砥石による球面研摩
ピストンの球面を研磨する砥石の粗さにノウハウが必要になりますが、当社の技術を活かして、以上に挙げた精度を満足させるように加工を行っております。
②球面測定機(ゲージ)による球径とクリアランスの測定
球面測定のゲージを検査機器メーカーとの共同で開発し、比較測定を行うことで、品質保証をしています。
この事例では、ロット数が少ないため、バー材から切削加工にて製作を行なっておりますが、10,000個/月(目安)以上であれば、冷間鍛造による加工を行なうことで、コストメリットを出すことが可能になります。
精密バルブパーツ・継手 組立/製造センターでは、精密バルブパーツ・継手の製造において、材料、工法等、様々な視点から高品質で適正なコストの提案を行っております。
また、部品製造後の解析、評価も自社で実施しています。
高品質、適性コストの精密バルブパーツ・継手の製造/組立なら、ぜひ当社までお問い合わせください